「一本道」から「らせん階段」のように、進み方が変わっていく時期がある。

人生の進み方は、年代によってかわってきます。

多くの場合、若いうちは、遠くにあるゴールに向かってひたすら一本道を進んでいくようなスタイルです。

自分が目的を定めてそれに向かっていくこともできますし、まだよくわからないゴールに向かって、どこに到達するかわからないけれど、とりあえずこの道をひたすら走ってみようという進み方もできます。

しかし、そうした「わかりやすい一本道スタイル」は、人生のうちの前半だけなのです。

ずっと同じ進み方にはならないことを覚えておきましょう。

30代の半ば~40代くらいから、切り替わるもの。

切り替わりの時期は個人差がありますので一概には言えませんが、多くの場合、30代の入口くらいまでは、一本道を進むような動きを、自分もとっていこうとしますし、そういう展開が起こることが多いでしょう。

けれど、それを過ぎると、展開の仕方が変わってくるので、自分の意識もそれにあわせて変えていく必要性がでてきます。

このことを自覚することはとても難しいく、何かがしっくりこないとは思いながらも、理由がはっきりわからないまま、もがいて数年くらいは簡単に時間が経ってしまいます。

しかし、必ず、必要なことには気づかされるようになっています。

この世はそういうしくみで動いていますから。

そして、気づくまでの数年間も、決して遠回りではないのです。その期間こそが、移行期間なのです。

「知っていることが増えていく」ことが理由。

若いうちは、ひたすら真っ直ぐの一本道を進みます。進度は順調ではないこともあっても、こうだと思う未知の道を、進んでいくことになります。

けれど、人生の経験が多くなると、知っていることが増えていき、知らないことは少なくなります。若いころにはどこにでもあった「未知の道」は少なくなり、経験によって、既知の道が増えてしまうことになります。

その状況になっても、若い頃のような進み方をしようとすれば、わざわざ未知のことを探し出して進むかのような、順行ではないことをすることとなり、少々揶揄を含めてつかわれるような「いわゆる自分探し」にはまってしまったりします。

若いころのようなスタイルで進めなくなるのは、知識と経験が増えることで、未知が減ってくるという、考えてみれば当然のことが理由なのです。

同じ繰り返しから学ぶ、らせん階段のような進み方に。

40代くらいから、「同じ繰り返しばかりで、以前のようには前進しない」という停滞感を覚えることが多くなります。

それは、知っていることが増えてくるので、何をやってもそうそう目新しい感覚になれないという大人だからこその経験の多さゆえです。

しかし、進んでいないわけではありません。

以前とは、進み方が変わったというだけなのです。

大人になると、同じ場所を通らない「一本道」から、同じ場所を繰り返して上昇していく「らせん階段」のような進み方へと変わっていきます

同じような出来事を繰り返す中で、しかし、そこを着実に上昇はしています。

距離を伴う変化がわかりにくいので、停滞しているように思えてしまうかもしれません。はじまりとおわりのような区切り感じにくく、進んでいるのかそうでないのかと不安になるかもしれません。

しかし、こうした進み方には「高さ」がでますから。一本道のような平面の距離ではなく、高さを出すことの「深み」が身につくのです。

同じような繰り返しの中から、ちょっとした違いに気づいたり、またはそれらを自分が見出そうとしたり、そうした深さのある感性を培っていくのが、大人の学び方、この年代以降の人生の進み方なのです。

繰り返すからこそ、わかることがある。

一度しか通らない道という刺激は、とても新鮮で印象が深いけれども、学べることは限られます。見逃すこともたくさんあるでしょうし、価値をわからないまま過ぎてしまうことも、誤解をしたままになることもあるでしょう。

だからこそ、戻れないからこその価値がそこにはあるのだけれども、しかし、大人の感覚になってみると、「あのときもっと、こうしておけばなあ」なんて後悔の思いもでてきますよね。

らせん階段の繰り返しは、そうした「あのときもっと」に、再び関わる機会を得られているということです。新鮮な刺激は少ないけれど、一度でわからないことを、二度、三度と繰り返すことで、わかるを深められる機会を得られているということなのです。

経験を重ねたからこそ、見える景色があるものです。

自分を含めた過去を、俯瞰してみられるからこそ、気づくものがあります。

そのような視点でとらえていけば、焦りと迷いから抜けて、引き続き、大人としての人生の道をしっかりと進んでいくことができるようになります。

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