話し合いや、苦情申し立ての、「幕引き」をどうするか。

苦情や意見を相手に伝えて、改善を求める場面で、女性が陥りがちな失敗パターンに、「一方的かつ感情的に、自分の意見だけを伝えてしまう」というケースがあります。

これは、女性に多いですね。男性はこうした方法をとることがまずないです。

なぜなら、男性と女性は、思考の仕方や価値観の持ち方が違っているからです。

女性は「わかってもらえば、解決になる」と思ってしまう。

男性の多くは、思考回路が理論的で「解決思考」です。その状況を解決するためにはどうしたらいいか、という前提で、解決をするための手段として話し合いをもつという位置付けとなります。

一方、女性の思考は、自分の感情がベースとなります。「私は、こんなに酷く、理不尽な扱いを受けた」または、

「私の(たとえば)家族が、こんな扱いを受けて、ひどいじゃないか」という、対象者の感情を伝えて、どのくらい辛くて大変であるかを訴えようとします。

どんなに大変で迷惑をしたかを理解してもらうことが、相手の気づきに繋がると思ってしまうところがあって、その状況をどう解決や改善していくかという点の優先度が、男性よりも低くなってしまうところがあるのです。

どんなケースにもいえますが、行動の動機が感情「だけ」になると、・・・勢いがついて、やり過ぎになることがあります。

女性はとくに、感情をもとに思考をする度合いが男性より大きいので、この点は、意識して心掛けていくことが大事だと思います。

正当性があることでも,言い過ぎると逆効果。

意見や苦情を言う場面というのは、「自分が被害者だ」という思いが根底にあるので、主張に勢いがついてしまうことがあります。そうなると、引っ込みがつかなくなって、ほどよいところで決着できなくなったり、もっと相手との関係がこじれたりという、不調和を引き起こしてしまうこともあります。

男性は、話し合いをする目的を、「その問題を、解決や改善に導くこと」だと思っているので、自分も不愉快になっているとしても、だからこそ、その不愉快さを除くために、状況を解決の方向にもっていこう、という方向性で動くことが多いです。そのため、あまりこうした失敗の仕方にはならないようです。

女性は、「自分(や、自分の家族等)がうけた不愉快さや理不尽さを、相手に理解をしてもらうことが改善につながるもの」と思っているところがあって、理解すれば改善するはずだからと、その辛さを訴えて伝えようとしてしまうんですね。

そして、その訴えをすることで、相手の姿勢が浮き彫りとなって、相手が納得して反省して、今後の言動を改めてくれることが解決になると思ってしまうところがあって、それで勢いがついた主張になってしまうことが多いのです。

もう、二度と関わりを持たない相手ならともかく(たとえば、そのお店には、もう二度といかない、など)、これからも関わりを持つ可能性がある相手ならば、相手の逃げ道をつくらない形になったら、その後の関係が大変にならないかという点も、現実として考えておくことは自分のために大切なことですよね。

どこまで譲歩を引き出したら、よしとするか。

自分が投げかけた問題点や要望に対して、相手から、このような方向性の回答が引き出せれば、その話はそこでおわりにするとか、最低限、このくらいの改善が見られれば、まず、その時点ではよしとして、とりあえずは話を収めるという、「幕引き」を想定しながら、話し合いを進めることが必要です。

こういう思考は、男性にとってはそんなに難しいことではないと思います。実際の行動はともかくとして、思考の上では理解ができることと思います。

しかし、女性は、そういう思考の仕方にならないので(脳の構造が違うので、そういうものなのでしょう)、自分がいかに大変であるかを主張すればするほど、相手がわかってくれて、話がまとまるものと思ってしまうんですね。

自分がこんなにも大変だと言えば言うほど、裏返せば「アンタが間違っている」と言っているに等しく、ある種の攻撃になってしまうのですが、そういうことが男性ほどにはピンとこないのが女性の感覚であるようです。

相手のほうに、ほぼ大部分の落ち度があるとしても、相手の顔も立てていくような姿勢でいかないことには、自分の有利になるような回答を引き出すことは難しくなります。お互いに立場がありますし、プライドもありますからね。

相手も、その人の置かれている立場というものを離れれば、独自の感情をもった、ひとりの人間であることを、考える必要があると思います。

そして、立場があるからこそ、感情的には共感できても、立場上、できる対応は限られるという場合もあるでしょう。

そういう点をふまえて話をもっていけば、一定の回答を引き出せる・・・とまではいかなくても、少なくともあまりにこじれることは避けられますよね。理想的な決着ではなくても、現実をふまえての、一応の決着という形にもっていくことができれば、それがベターかもしれません。そういうふうにしか、まとまらない事柄も世の中にはあるものです。

冷静になって、感情をきりはなして考えてみることです。感情をなくすべき、ということではなくて、「事実」と「感情」を、それぞれ別のものとして、とらえてみるということです。

感情を我慢したら、自分が損をすると考える人も、女性には少なくないですが、我慢したら苦しくて不愉快だ、と思っている自体がすでに、「感情的」であることに、気づく必要があると思います。

怒りや苦しさという感情や、損だとかずるいとかの損得にとらわれない、高い視点で物事を見ていけば、ふさわしい幕引きを想定した、建設的な話し合いを構築していくことの大切さが、わかるのではないでしょうか。

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